富浦と白浜に、施設を見る人がいません。入口は値上げのお願いではなく、いま業者へお支払いしている清掃費のお支払い先を弊社に替えることです。オーナー様のご負担は増えず、業者は減らしたいと言っています。
AI社員を6名立てたのと、現地に1名を置きたいのは、同じ運動の両側です。 外から買っていたものを内に入れる、という一つの動きの、頭脳側と手側にあたります。
施設の状態を記録し、価格を決め、掲載面を整えるところは、この1年でAI社員6名が内側に入りました。 一方で、その場に立って直す仕事は、外にも内にもありません。富浦と白浜には、弊社側の人が一人もいない状態です。
止まっているものは、すでに正本の中に溜まっています。施設健診が毎週19件の指摘を出していたのに担当の机には1件も届いていなかったこと、 南房総のリネンが「週1で1名のリセット日が必須」と書かれたまま、その1名がいないこと、館山のオーナー様からの宿題6件が現地で見ないと決着しないこと。 いずれも人を置けば動くもので、遠隔からは動きません。
2本は同じ縮尺です。値上げのお願いをしなくても、原資は隣の列にあります。 南房総は2026年5月の移管で立ち上げ中のため、この図には入れていません。
| 項目 | 年額 |
|---|---|
| 館山の清掃業務を引き取る レートは据え置き。変わるのはお支払い先だけで、オーナー様のご負担は増えません |
+503万円 |
| 1名の人件費 月給26.0万+車両手当2.0万+社会保険の会社負担15.5% |
−388万円 |
| 繁忙期の2人目 現地パート。館山は1回2名で年132回 |
−107万円 |
| 初年度の差引 南房総・九十九里は算入していません |
+8万円 |
初年度はトントンで、それでよい設計にしています。初年度から利益を出そうとすると、 値上げのお願いを混ぜることになります。伸びるのは2年目以降です。スポットワーカー依存が解ける(品質が下がって単価は上がる、という二重の損が消えます)、 小修繕とPOP・掲示物が内製になる、同じ人が繰り返すぶん時間が短くなる、冬の人件費を全社業務側で持てる。
この案の性質は、誰かの取り分を削って別の誰かに渡すものではありません。 三者それぞれに、今より良くなる理由があります。
対象は富浦(Atelier 館山)と白浜(Harbor 南房総)の2施設です。 九十九里は富浦から100km・車で1時間45分あり、同じ1人には載りません。
形態は先に潰してあります。業務委託だけは使えません。 毎日決まった時間に清掃へ入り、チェックリストで指示し、退勤報告を受ける以上、 契約書の名前が委託でも指揮命令下の労働と判断されます。遡って社会保険と残業代を請求されるリスクがあります。
| 形態 | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| 業務委託 | 使えません | ①業務遂行の指示 ②始業終業の管理 ③配置の決定 のいずれかを握れば委託になりません。今回は3つとも握る前提です(厚労省告示37号) |
| 派遣 | 現実的でない | 安房で出せる派遣元が薄く、マージンは25〜30%。3年で交代するため、施設を覚えた人が抜けます |
| パート | 補助に使う | 軸の1人ではなく、繁忙期の2人目として。軸の人が休んだ日のバックアップも兼ねます |
| 契約社員(有期1年) +1年単位の変形労働時間制 | これで進めます | 繁閑差を労働時間の配分で合法的に吸収できるのはこの形だけです。夏を週44〜48時間、冬を週32〜35時間に振り、年平均40時間に収めます |
人物像の必須は3つだけにしました。安房エリアに住んでいて車で通えること、体を動かす仕事に抵抗がないこと、 困ったときに自分で連絡・報告ができること。前の案にあった「一人で考えて動ける人」は外しました。 判断は本部とAIが持つので、現地に要るのは体と手です。手の技能は年単位、AIとPCは数ヶ月で教えられます。 賃金は月給260,000円+車両手当20,000円。時給換算で約1,557円、千葉県最低賃金(2026年10月から1,195円)の1.30倍にあたります。
今日いただきたいのは、枠を作ることへの承諾1点です。 金額の細目や入社時期は、この後の業者との相談で動きますので、ここでは固めません。
| 案 | 中身 | その後どうなるか |
|---|---|---|
| A 推奨 |
富浦・白浜の2施設に契約社員1名の枠を作る。原資は館山の清掃業務の引き取りに置き、物件管理費の改定は入口に出さない | 今週中に紙中さん・山口社長へ意向確認に入れます。10月の1本化に間に合います |
| B | 条件付きで承諾。業者がどこまで縮小したいかを聞いてから、最終判断をもう一度この場に戻す | 意向確認には入れますが、オーナー様への相談が1回分後ろへずれます。10月の1本化と重なる可能性があります |
| C | 見送り。現行の業者体制を継続する | 10月に1本化が完了し、以後は引き取りの相談自体が持ち出しにくくなります。溜まっている指摘は溜まったままです |
Aを推す理由は、期限が向こう側にあるからです。こちらの準備が整うのを待ってくれる話ではありません。
金色の縦線より左に、社内・業者・オーナー様・労基署の4つを収める必要があります。 ここを越えてから相談を始めると、決まった話を戻すことになります。 一番長いのは求人で、閑散期に2棟を覚えてもらう時間を確保するには10月の入社が下限です。
関連する直近の判断 2026-07-23 BM、流入拡大ベンダーの件で 「広告費の20%固定手数料モデルは前提にしない」(唐神さんのご指摘)。 外へ固定で払い続ける形をそのまま置かない、という同じ向きの話として置いています。
先に弱点を出しておきます。