BM 定例 / 2026-08-17 / 議題 01

安房エリアに、現地の1名を置く

富浦と白浜に、施設を見る人がいません。入口は値上げのお願いではなく、いま業者へお支払いしている清掃費のお支払い先を弊社に替えることです。オーナー様のご負担は増えず、業者は減らしたいと言っています。

ドライブ 大竹 今日決めたい 枠を作ることへの承諾(1件)今日決めたい 決着 アジェンダ側のチップで記録
01

空いているのは、手のほうです

施設を見る人が弊社側に一人もいません。そして10月に期限があります
図 / 外から買うもの、内に持つもの 買う リネン・清掃・法令点検 市場が成熟していて、現地に業者がいます 回っています AIで内製 価格と予約・掲載面・記録・一次応答 頭脳労働のうち、型にできるところ 6名が稼働 人で内製 メンテナンス・営繕 その場に立って、直したり整えたりする仕事 空いています 3つの層 頭脳側はAIで薄まりますが、手は薄まりません。人数の下限を決めるのは常にこの一番下の層です。

AI社員を6名立てたのと、現地に1名を置きたいのは、同じ運動の両側です。 外から買っていたものを内に入れる、という一つの動きの、頭脳側と手側にあたります。

施設の状態を記録し、価格を決め、掲載面を整えるところは、この1年でAI社員6名が内側に入りました。 一方で、その場に立って直す仕事は、外にも内にもありません。富浦と白浜には、弊社側の人が一人もいない状態です。

現地で業者がいるので、リネンとか清掃に関しては一応いけるんですよ。ただ、メンテナンスなんですよね。 法令点検とかもする業者がいるので、そこはできます。でも、できないのはメンテナンス。 2026-08-09 / SoT/people/org_doctrine.md

止まっているものは、すでに正本の中に溜まっています。施設健診が毎週19件の指摘を出していたのに担当の机には1件も届いていなかったこと、 南房総のリネンが「週1で1名のリセット日が必須」と書かれたまま、その1名がいないこと、館山のオーナー様からの宿題6件が現地で見ないと決着しないこと。 いずれも人を置けば動くもので、遠隔からは動きません。

なぜ今日か 館山の清掃業者の1本化が、10月に完了する予定で進んでいます。そこが終わってから相談を始めると、 いったん決まった話を戻すことになります。順番として、社内の承諾が最初に要ります。
02

原資は、隣の列にあります

清掃・リネンに年963万円。受け取りは75.6万円
3施設の清掃・リネンに、年間動いている額 963万円 同じ13ヶ月で、施設を見ることへの対価として受け取っているのは 75.6万円です。 1名の人件費の2割にあたります。値上げのお願いをしなくても、原資は隣の列にあります。
図 / 動いているお金と、受け取っているお金 オーナー様が清掃・リネンにお支払いになっている額(年) 合計 963万円 Atelier 館山 614万 九十九里 349万 うち館山の清掃 503万円 — ここが1名を置く原資です 同じ期間に、施設を見ることへの対価として受け取っている額(年) 75.6万円 物件管理費(館山39.6万/九十九里36万/南房総は項目なし)

2本は同じ縮尺です。値上げのお願いをしなくても、原資は隣の列にあります。 南房総は2026年5月の移管で立ち上げ中のため、この図には入れていません。

初年度の差引

項目年額
館山の清掃業務を引き取る
レートは据え置き。変わるのはお支払い先だけで、オーナー様のご負担は増えません
+503万円
1名の人件費
月給26.0万+車両手当2.0万+社会保険の会社負担15.5%
−388万円
繁忙期の2人目
現地パート。館山は1回2名で年132回
−107万円
初年度の差引
南房総・九十九里は算入していません
+8万円

初年度はトントンで、それでよい設計にしています。初年度から利益を出そうとすると、 値上げのお願いを混ぜることになります。伸びるのは2年目以降です。スポットワーカー依存が解ける(品質が下がって単価は上がる、という二重の損が消えます)、 小修繕とPOP・掲示物が内製になる、同じ人が繰り返すぶん時間が短くなる、冬の人件費を全社業務側で持てる。

物件管理費の改定(年116万)は、入口では出しません 入口に値上げを1つでも混ぜると、「お支払い先を替えるだけの話」が「条件交渉」に変わります。 1年運用して実績をお見せしてから、2年目の更新でご相談したいと考えています。
「中間マージンが無いから安くなる」は、半分だけ本当です 業者の1回41,000円には、用具・保険・代替要員・繁忙期の増員が含まれます。自社化すると、そこを自分で持つことになります。 初年度に思ったほど下がらないのは、そのためです。
03

誰の取り分も削りません

業者・オーナー様・弊社・地域

この案の性質は、誰かの取り分を削って別の誰かに渡すものではありません。 三者それぞれに、今より良くなる理由があります。

PARTNER

清掃業者

  • いま手が足りず、先方から「減らしてほしい」という意向が出ています
  • 重い部分を降ろせます
  • 繁忙期のスポット枠は残すので、関係は続きます
OWNER

オーナー様

  • 費用は変わりません
  • 清掃が安定し、細かい修繕に手が届きます
  • 何かあったときに人が行きます
YHR

弊社

  • 最大のコストが内製に入ります
  • スポットワーカー依存が解けます
  • POP・掲示物・小修繕が本部直轄で即日回ります
REGION

地域

  • 安房に、通年・社会保険つきの職が1つ増えます
  • 季節で消えない設計にしています
  • 資格取得は会社が支援します

対象は富浦(Atelier 館山)と白浜(Harbor 南房総)の2施設です。 九十九里は富浦から100km・車で1時間45分あり、同じ1人には載りません。

04

業務委託は使えません

契約社員+1年単位の変形労働時間制。雇う前に届出が要ります

形態は先に潰してあります。業務委託だけは使えません。 毎日決まった時間に清掃へ入り、チェックリストで指示し、退勤報告を受ける以上、 契約書の名前が委託でも指揮命令下の労働と判断されます。遡って社会保険と残業代を請求されるリスクがあります。

形態可否理由
業務委託使えません ①業務遂行の指示 ②始業終業の管理 ③配置の決定 のいずれかを握れば委託になりません。今回は3つとも握る前提です(厚労省告示37号)
派遣現実的でない 安房で出せる派遣元が薄く、マージンは25〜30%。3年で交代するため、施設を覚えた人が抜けます
パート補助に使う 軸の1人ではなく、繁忙期の2人目として。軸の人が休んだ日のバックアップも兼ねます
契約社員(有期1年)
+1年単位の変形労働時間制
これで進めます 繁閑差を労働時間の配分で合法的に吸収できるのはこの形だけです。夏を週44〜48時間、冬を週32〜35時間に振り、年平均40時間に収めます
ここが会社としての判断になる理由 1年単位の変形労働時間制は、雇う前に労使協定と就業規則の変更、安房労働基準監督署への届出が要ります。 現場の運用ではなく、会社としての手続きを踏む話になります。

人物像の必須は3つだけにしました。安房エリアに住んでいて車で通えること、体を動かす仕事に抵抗がないこと、 困ったときに自分で連絡・報告ができること。前の案にあった「一人で考えて動ける人」は外しました。 判断は本部とAIが持つので、現地に要るのは体と手です。手の技能は年単位、AIとPCは数ヶ月で教えられます。 賃金は月給260,000円+車両手当20,000円。時給換算で約1,557円、千葉県最低賃金(2026年10月から1,195円)の1.30倍にあたります。

05

決めていただきたいこと

枠を作ることへの承諾1点。A / B / C

今日いただきたいのは、枠を作ることへの承諾1点です。 金額の細目や入社時期は、この後の業者との相談で動きますので、ここでは固めません。

案中身その後どうなるか
A
推奨
富浦・白浜の2施設に契約社員1名の枠を作る。原資は館山の清掃業務の引き取りに置き、物件管理費の改定は入口に出さない 今週中に紙中さん・山口社長へ意向確認に入れます。10月の1本化に間に合います
B 条件付きで承諾。業者がどこまで縮小したいかを聞いてから、最終判断をもう一度この場に戻す 意向確認には入れますが、オーナー様への相談が1回分後ろへずれます。10月の1本化と重なる可能性があります
C 見送り。現行の業者体制を継続する 10月に1本化が完了し、以後は引き取りの相談自体が持ち出しにくくなります。溜まっている指摘は溜まったままです

Aを推す理由は、期限が向こう側にあるからです。こちらの準備が整うのを待ってくれる話ではありません。

今日 8月 9月 10月 11月 12月 社内で承諾 業者へ意向確認 オーナー様の承認 労基署へ届出 求人 → 入社・並走 館山の清掃業者 1本化 完了予定

金色の縦線より左に、社内・業者・オーナー様・労基署の4つを収める必要があります。 ここを越えてから相談を始めると、決まった話を戻すことになります。 一番長いのは求人で、閑散期に2棟を覚えてもらう時間を確保するには10月の入社が下限です。

承諾が下りたら、最初に動くこと 紙中さん(スタートステイ)・山口社長へ、どこまで・いつまでに縮小したいかを聞きに行きます。 先方が縮小したがっている今なら、引き抜きではなく「人の行き先を一緒に考える」形にできる可能性があります。 入社時期は、この回答を聞いてから逆算し直します。

関連する直近の判断 2026-07-23 BM、流入拡大ベンダーの件で 「広告費の20%固定手数料モデルは前提にしない」(唐神さんのご指摘)。 外へ固定で払い続ける形をそのまま置かない、という同じ向きの話として置いています。

06

弱点と、まだ裏が取れていないこと

先に出しておきます

先に弱点を出しておきます。

  • 1名だと、その人が休んだ日に止まります(最大の弱点)。業者の単価には代替要員の確保が含まれています。 対策は、地元パート1〜2名の登録/業者スポット枠の残置/夏前の有給計画の3つで、 これを入れないと1年目の夏で破綻します
  • 南房総は財源として不安定です。平井オーナー様が売却を検討中で、契約ドラフトも未完了です。 だから試算は館山だけで組み、南房総は「取れたら上乗せ」にしています
  • 清掃の自社受託は、利益相反に見えます。単価据え置き・明細の全開示・料金表の事前書面合意で対応し、契約書に明記します
  • 電気工事業の登録が要る可能性があります。オーナー様の所有物なので「他人の依頼を受けて行う電気工事」に当たり得ます。 資格取得の前に千葉県へ確認します
  • 入社時期は確定させていません。業者がどこまで縮小したいか次第です

まだ裏が取れていないこと

  • 人件費388万円は、月給・車両手当・社会保険の3要素だけで置いています。賞与・健康診断・被服・通信は含みません。 企画書 v3 では404万としており、内訳が一致していません。契約条件を固める段で確定させます
  • 清掃1回の単価は「清掃業務費 ÷ 予約件数」の概算です。前日清掃・リセット日があるため実際の清掃回数とは一致しません。 契約前に業者の単価表で取り直します
  • 施設間の所要時間は住所からの概算で、実測していません
  • 変形労働時間制の各上限は制度の一般則です。配分表は安房労働基準監督署への事前相談が要ります
  • 千葉県最低賃金1,195円は答申段階で、2026年10月1日の発効見込みです
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