BM 定例 / 2026-08-24 / 議題 01

働き手向けの発信 / 調べた材料の控え

会議で出すのは実行計画の1枚です(下のリンク)。このページは、その裏で調べた材料の控えとして残しています。他社が実際に何をしているか、採用市場の数字、AIで回すときの分かれ目、そして裏の取れていないこと。判断はこのページでは求めません。

ドライブ 大竹 今日決めたい 判断は統合先の1枚で— 決着 アジェンダ側のチップで記録
01

先に手をつけている会社が、何をしているか

順番は真似できます。前提は真似できません

同じ会員制リゾートの領域で、先に手をつけている会社があります。事実として確認できた範囲で並べます。

会社規模働き手に向けて出しているもの
NOT A HOTEL
先行
運営会社で123名
2026年3月末
note を職種別に分けて運用(INTERVIEW 61本・SOFTWARE 75本・ARCHITECTS 31本ほか、合計200本超)。 採用サイトに MISSION/VALUES/社員の声/働き方/FAQ。 制度と開発環境をまとめた資料を公開。平均年収843万円という数字も出しています。 代表の濵渦伸次さんが個人名で発信
リゾートトラスト 連結9,477名
2026年3月末
採用サイトとInstagram(先輩社員の声・相談会)。note の活用は確認できませんでした。 新卒中心(年500〜600名規模)で、経営陣個人の発信は見当たりません
星野リゾート ほか — 採用サイトで、応募者が抱く疑問を先回りして記事にしています。 温故知新は「まだ完成していない場所を一緒につくる人」という採り方

ここで目を引いたのは リゾートトラストが note を使っていないことです。 同じ会員制リゾートの大手が、まだこの面に来ていません。

図 / 先行している会社の順番 個人の発信 代表が自分の名前で note 中身を確かめられる 社員の声 誰と働くかが分かる 応募 ここで初めて求人 この範囲に、求人の言葉は出てきません 求人らしさが出ないのは、遠慮しているからではなく、順番がそうなっているからです。

大竹さんの引っかかり——「そういうと直接求人になりすぎちゃう」——は、この順番の話だと読みました。

真似できるもの

規模も資金も要らない部分

  • 社員インタビューを続けて出すこと(次のホームページで1本目が出ます)
  • 制度・働き方をまとめた1枚を公開すること
  • 実名と具体的なエピソードで書くこと
  • 職種ごとに面を分けること
真似できないもの

前提が違う部分

  • 創業者の知名度(ZOZO への売却など、先にある実績)
  • 年収1,000万円前後の水準とストックオプション
  • 著名建築家との協業や、大きなPR予算
  • 数百名規模の新卒採用

ですので、同じ土俵には乗りません。乗るとすれば順番のほうで、 何を語るかは我々の中身から出す必要があります。 その順番の違いは、費用のかかり方の違いとしても出てきます。

02

そのつど募集するやり方と、積み上げるやり方

反対側の見方も置いています

やり方の違いを1枚にすると、こうなります。

図 / 都度の募集と、積み上がる発信 いまのやり方 欠員 欠員 欠員 そのたびに広告を出し、採れたら止めます。次に必要になった時、また同じ高さから始まります。 積み上げる場合 3ヶ月 6ヶ月 1年 欠員が出た時 知っている人が増えた状態から始まります。募集を出す前に、母集団が先にあります。

中長期で人を増やしていく前提に立つなら、下の形のほうが1人あたりの費用は下がっていきます。ただし効き始めるまで3〜6ヶ月かかります(最終章)。

採用市場の側の数字も、下の形に寄せる理由になります。 宿泊・飲食サービス業(接客・給仕)の有効求人倍率は 2.53倍(2025年6月)で、全産業の1.22倍を大きく超えています。 旅館・ホテルで正社員が足りないと答えた割合は約60%。 つまり、募集を出したら来る市場ではありません。

もうひとつ、離職率が 26.6% あります。4人に1人が1年で辞める計算です。 ここから読めるのは、採る力より、知られている状態を保つ力のほうが効率が良いということです。 辞めた枠を毎回ゼロから埋めにいく限り、費用は減りません。

反対側の見方も置いておきます 積み上げが効くのは、 会社が中長期で人を増やし続ける場合です。採用が数年に1回で済むなら、 そのつど広告を出したほうが安く済みます。この話が成立する前提は「増やし続ける」のほうで、 そこが違っていればこの検討自体が不要になります。

増やし続ける前提に立つと、次に出てくるのは「その手間を誰が持つのか」です。

03

AIで回せます。ただしゴミは作りません

分かれ目は、入れる素材のほうにあります

手間の話です。この面を持つと決めても、大竹さんの稼働は週30分に収まる見込みです。 必要な部品がほぼ社内にあるためです。

要るものいまの状態
公式LINEでの受け付けと通知あり 会員のご意見窓口で稼働中の仕組みを横に広げます
ページの公開先あり 既に30近いページを同じ基盤で運用しています
まとめて承認する画面あり このページと同じ型です
文体の基準あり ブランドの声の正本があります
定時実行あり 毎朝の運用がすでに回っています
投稿の口・応募の受けこれから 新しく作るのはここだけです(2週間ほど)

ただし、量が出せることと読まれることは別です。生成が簡単になったぶん、 中身の薄い記事が大量に出回るようになりました。2026年はAIスロップという言い方が定着しています。

我々が作りたいのはやっぱりゴミじゃないんですよね。 大竹 / 2026-08-22
図 / 読まれるものと、そうでないものを分けるところ AIに何を入れるか 社内にしかない事実 会議の決定・現場の判断・迷い 誰でも書ける一般論 業界の常識・検索で出てくる話 AI 読まれるもの うちでしか書けない、が残ります 量産されているもの 読まれず、会社の印象も下げます 分かれ目はAIの性能ではなく、入れる素材のほうにあります。

分かれ目は文章のうまさではなく、一次情報が入っているかどうかだと考えています。 誰でも書ける話をAIが整えたものは読まれません。 一方で、その会社の中でしか起きていない出来事・迷い・決めた理由が入っていれば、 同じAIが書いても別のものになります。

この点は、我々に分があります。会議の記録も、現場の判断も、決めた理由も、 すでに社内に文字で溜まっています。他社が真似したくてもコピーできないのはここです。 AIに任せるのは編集で、素材の供給は人が持ちます。

関連 AI社員の運用そのものは 2026-08-13 に情報共有として報告済みで、 組織上の位置づけはまだ決議されていません。本件はその決議を前提にしません。

ここまでが、材料として確からしい側です。逆側も同じだけ出しておきます。

04

弱点と、まだ裏が取れていないこと

丸めずに置きます

この検討の弱いところを、丸めずに置きます。

項目中身
裏取り未了 NOT A HOTEL に「採用がうまい」という業界メディアの直接評価は見つけられませんでした。 note の本数・採用サイトの構成・公開している年収は公式で確認できましたが、 応募倍率・採用人数・前職の割合は公表がありません。優れているという評価は、 現時点では観測であって実証ではない点をお含みおきください
裏取り未了 経営者個人の発信が採用に効いたという国内事例で、数字まで検証できるものは見つかりませんでした。 効いているという話は多いものの、公開データがありません
前提の弱さ SNSでの採用と求人媒体を同じ条件で比べた公的データは存在しません。 「安く採れる」は仮説として扱い、90日で自社の数字を取る設計にしています
効き始めが遅い 成果が出るまで3〜6ヶ月かかります。10月のカフェ4日間、12月のソフトオープンには間に合いません。 そこは季節雇用・リゾートバイトで埋める前提です
続かないリスク 素材の投入が止まると、AIは一般論を書き始めます(前章の図の、下の分岐に落ちます)。 これが最も多い失敗の形です。対策として、AI側から毎日ひとつ質問を投げる形にします
外に出る面であること 会員制の事業なので、写り込み・実名・厨房の衛生は一般の宿より厳しく見ます。 投稿前の確認項目として機械的に入れます

このページで意図的に扱っていないこと 個別の募集条件(給与・寮・シフト)と、 どの媒体を使うかは載せていません。会社として面を持つかどうかが先で、 順番を逆にすると手段の議論に時間が流れます。 判断していただく1枚は下のリンクにあります。

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