会議で出すのは実行計画の1枚です(下のリンク)。このページは、その裏で調べた材料の控えとして残しています。他社が実際に何をしているか、採用市場の数字、AIで回すときの分かれ目、そして裏の取れていないこと。判断はこのページでは求めません。
同じ会員制リゾートの領域で、先に手をつけている会社があります。事実として確認できた範囲で並べます。
| 会社 | 規模 | 働き手に向けて出しているもの |
|---|---|---|
| NOT A HOTEL 先行 |
運営会社で123名 2026年3月末 |
note を職種別に分けて運用(INTERVIEW 61本・SOFTWARE 75本・ARCHITECTS 31本ほか、合計200本超)。 採用サイトに MISSION/VALUES/社員の声/働き方/FAQ。 制度と開発環境をまとめた資料を公開。平均年収843万円という数字も出しています。 代表の濵渦伸次さんが個人名で発信 |
| リゾートトラスト | 連結9,477名 2026年3月末 |
採用サイトとInstagram(先輩社員の声・相談会)。note の活用は確認できませんでした。 新卒中心(年500〜600名規模)で、経営陣個人の発信は見当たりません |
| 星野リゾート ほか | — | 採用サイトで、応募者が抱く疑問を先回りして記事にしています。 温故知新は「まだ完成していない場所を一緒につくる人」という採り方 |
ここで目を引いたのは リゾートトラストが note を使っていないことです。 同じ会員制リゾートの大手が、まだこの面に来ていません。
大竹さんの引っかかり——「そういうと直接求人になりすぎちゃう」——は、この順番の話だと読みました。
ですので、同じ土俵には乗りません。乗るとすれば順番のほうで、 何を語るかは我々の中身から出す必要があります。 その順番の違いは、費用のかかり方の違いとしても出てきます。
やり方の違いを1枚にすると、こうなります。
中長期で人を増やしていく前提に立つなら、下の形のほうが1人あたりの費用は下がっていきます。ただし効き始めるまで3〜6ヶ月かかります(最終章)。
採用市場の側の数字も、下の形に寄せる理由になります。 宿泊・飲食サービス業(接客・給仕)の有効求人倍率は 2.53倍(2025年6月)で、全産業の1.22倍を大きく超えています。 旅館・ホテルで正社員が足りないと答えた割合は約60%。 つまり、募集を出したら来る市場ではありません。
もうひとつ、離職率が 26.6% あります。4人に1人が1年で辞める計算です。 ここから読めるのは、採る力より、知られている状態を保つ力のほうが効率が良いということです。 辞めた枠を毎回ゼロから埋めにいく限り、費用は減りません。
反対側の見方も置いておきます 積み上げが効くのは、 会社が中長期で人を増やし続ける場合です。採用が数年に1回で済むなら、 そのつど広告を出したほうが安く済みます。この話が成立する前提は「増やし続ける」のほうで、 そこが違っていればこの検討自体が不要になります。
増やし続ける前提に立つと、次に出てくるのは「その手間を誰が持つのか」です。
手間の話です。この面を持つと決めても、大竹さんの稼働は週30分に収まる見込みです。 必要な部品がほぼ社内にあるためです。
| 要るもの | いまの状態 |
|---|---|
| 公式LINEでの受け付けと通知 | あり 会員のご意見窓口で稼働中の仕組みを横に広げます |
| ページの公開先 | あり 既に30近いページを同じ基盤で運用しています |
| まとめて承認する画面 | あり このページと同じ型です |
| 文体の基準 | あり ブランドの声の正本があります |
| 定時実行 | あり 毎朝の運用がすでに回っています |
| 投稿の口・応募の受け | これから 新しく作るのはここだけです(2週間ほど) |
ただし、量が出せることと読まれることは別です。生成が簡単になったぶん、 中身の薄い記事が大量に出回るようになりました。2026年はAIスロップという言い方が定着しています。
分かれ目は文章のうまさではなく、一次情報が入っているかどうかだと考えています。 誰でも書ける話をAIが整えたものは読まれません。 一方で、その会社の中でしか起きていない出来事・迷い・決めた理由が入っていれば、 同じAIが書いても別のものになります。
この点は、我々に分があります。会議の記録も、現場の判断も、決めた理由も、 すでに社内に文字で溜まっています。他社が真似したくてもコピーできないのはここです。 AIに任せるのは編集で、素材の供給は人が持ちます。
関連 AI社員の運用そのものは 2026-08-13 に情報共有として報告済みで、 組織上の位置づけはまだ決議されていません。本件はその決議を前提にしません。
ここまでが、材料として確からしい側です。逆側も同じだけ出しておきます。
この検討の弱いところを、丸めずに置きます。
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 裏取り未了 | NOT A HOTEL に「採用がうまい」という業界メディアの直接評価は見つけられませんでした。 note の本数・採用サイトの構成・公開している年収は公式で確認できましたが、 応募倍率・採用人数・前職の割合は公表がありません。優れているという評価は、 現時点では観測であって実証ではない点をお含みおきください |
| 裏取り未了 | 経営者個人の発信が採用に効いたという国内事例で、数字まで検証できるものは見つかりませんでした。 効いているという話は多いものの、公開データがありません |
| 前提の弱さ | SNSでの採用と求人媒体を同じ条件で比べた公的データは存在しません。 「安く採れる」は仮説として扱い、90日で自社の数字を取る設計にしています |
| 効き始めが遅い | 成果が出るまで3〜6ヶ月かかります。10月のカフェ4日間、12月のソフトオープンには間に合いません。 そこは季節雇用・リゾートバイトで埋める前提です |
| 続かないリスク | 素材の投入が止まると、AIは一般論を書き始めます(前章の図の、下の分岐に落ちます)。 これが最も多い失敗の形です。対策として、AI側から毎日ひとつ質問を投げる形にします |
| 外に出る面であること | 会員制の事業なので、写り込み・実名・厨房の衛生は一般の宿より厳しく見ます。 投稿前の確認項目として機械的に入れます |
このページで意図的に扱っていないこと 個別の募集条件(給与・寮・シフト)と、 どの媒体を使うかは載せていません。会社として面を持つかどうかが先で、 順番を逆にすると手段の議論に時間が流れます。 判断していただく1枚は下のリンクにあります。